今日はお客さんの会社の招待で、マンハッタンからハドソン川を行くという船上でのクリスマスパーティ。さすがに今夜はネクタイして行かないと。先日の事故の後遺症もあるんで殆ど飲めないが、クルーズパーティなんて初めてなんで楽しみじゃ。
……って書く予定にしてたが、案の定色々あって行けんかった。
っつうか、以前も書いたけど、自分の場合、何かを楽しみにしてたら大抵何かしらダメになる。んなもんで、いつからか、旅行だろうとコンサートだろうと、実際にそれを体験するまで楽しみにしているということができなくなってしまった。事前に楽しみで浮かれるより、事後興奮しまくってみんなにそれを話しまくるという流れが多い。
今回は、ちょっと楽しみにしてたんで失敗じゃったか、やっぱだめったらしい。
おまけに、せがれが病気でベビーシッターにも連れて行けない始末。嫁さんも夜まで帰ってこんじゃろうし、結局また二人で放ったらかしにされた。
二人が追い出された先日の結婚披露宴同様、ネクタイ締めて行くようなパーティには縁がねぇってことなのか、ただで酒が飲める場所からは神様が遠ざけてくれてんのか。ガキができたら、こういうことはよくあることだし、がっかりすること自体がくだらないんだろうが…。
別に誰かを責める気はなかったけど、ここんとこついてねぇなって思ったのが正直なところ。しょうがねぇよ、実際そうなんじゃけぇ。
うちのせがれ、三日前もそうだったが、今朝も何度か吐いた。んでもって下痢の連続。起きてる時は普通に何か独り言を言いながら歩き回ったりしてるが、寝転がってることが多い。あまり心配はしてなかったが、嫁さんに頼まれて医者に電話したところ、やっぱ「よくあること。一日二日で治ると思う。」とのこと。とはいえ、泣き叫ぶせがれを押さえ込んで、おむつを取り替えて、ただれたケツに薬を塗るのを繰り返して一日を過ごしたような気がする。
パーティを楽しみにしてた分、多少落ち込んでたらコネチカット州ニュータウンでの惨劇を知った。朝からバタバタしとったんで、夕方になってからのこと。
その町に嫁さんの友人夫婦が住んでて、うちら夫婦も遊び行ったことがあるのを思い出し、即連絡を取ってみたところ、そこのお子さんが通ってるのは現場からたった数マイル離れた小学校だったとか。尚更他人事とは思えんかった。
その瞬間、いかに自分がつまらんことでガッカリしてたかということを再認識した。
先日の披露宴に続いて、今日のこの時間も、もしかしたら神様が二人のために用意されたんだろうかと考えてしまった。
普段は母親の方には笑顔で行くくせに、父親のことはメシを喰わしてもらう時以外あまり相手にしないうちのせがれ。まぁ、大抵の子供達がそうなんだが。
でも、今朝5~10歳くらいの子供達を亡くしたばかりの親が、ここから車で一時間以内の田舎町にたくさんいるんだと思うと、思わず抱きしめてしまった。
最初はいつものとおり逃げようとした。
こっちが言うとること判らんのを覚悟で、思わずつぶやいた。
「父ちゃんはのぉ、じいちゃんみてぇに凄ぇ奴にゃぁなれんけど、まぁ、父ちゃんなりに、がんばってみらぁ…。」
すると、一挙に力を抜きやがった。全く逃げようとしない。それどころか、しばらくすると抱き付いたまま寝始めた。こんなの初めてのような気がする。
こっちは事故で体のあちこちが痛いが、まぁええか、今日くらいは…。
Jesus loves y’all…